何だかんだ言って観に行っちゃったのね

2009年07月07日 01:03

090706_2303~01
 1000円出してパンフ買った俺は相変わらず庵野秀明に搾取される人間なんだろうか。

 そんなことはともかく観に行ってきました『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

 観に行こうかどうしようか迷ってたんですが今朝、上映時間を調べたらレイトショーでやっていると、夜8時以降の回は1000円で見られると、パンフ買っても2000円だなと、行くしかねえーとww

 サンライズを「あいつらガンダムしかねーじゃん」と批判しておきながら、お前らは何回エヴァで稼ぐんだと思い、始まる前はウマーとマズーが半々くらいの気分だったんですが、いざ始まったら純粋に楽しんでる俺がいた。

 どこまでネタバレしていいのか分からないんで手探り状態で書きますが、まずヱヴァとエヴァで決定的に違うことあるとしたら、新劇場版は旧版に比べ制作陣の意思統一が図られているんじゃないかと。旧TV版は主立った制作メンバー間でも作品に対する感じ方が違い、後半へ行くほど溝が深くなり、その間を行ったり来たりさせられる視聴者は混乱してしまった。

 今回は充分な時間を置いて「新劇場版」の名目で創った所為か非常にスッキリとしており、従来の「なんか訳分からん物語」を見せるエヴァとは全く違っていた。凄く分かりやすい2000年代の熱血ロボットアクションアニメだった。エンターテインメントに徹してる感じ。次回へ謎は残されるんだけど、それも物語上の謎であり、ストーリーラインの上で一本に並べられる類の物。

 熱血ロボットアクションアニメと書くと、エヴァに熱血と疑問に思うかも知れないけど、なんかエヴァがヱヴァになると熱血がハマってる不思議。行く前に既に観た人から「破のシンジはシンジくん、ではなくシンジさんだ」と言われてたんだけど納得。

 最後に叫びながら手を伸ばすシンジがレントンに見えた。それに応える○○はエウレカ? 旧エヴァに対するアンサーの雰囲気あった『エウレカセブン』に対し、今度は庵野からアンサー返したように感じた。

 今回の劇場版は
レイ>>>>>>>>>>アスカ

 今回はどう贔屓目に観てもレイの物語だった。アスカ冷遇されすぎてファンはつらいだろうな。劇中で何度もレイに対し「えこひいき」、シンジには「七光り」と言うんだけど、確かに今回のレイは贔屓されてるな。アスカがミサトに電話するシーンで「なんと分かりやすい死亡フラグ」と思ってしまった。……まあ次回予告観ると“キャプテンハーロック状態”でカムバックするみたいだけど。

 全体的に感じたのはキャラクターが大人になってる。テレビ版からだいぶ時間が経過してリアルタイムで観ていた世代が年を取ったのに合わせたのか何なのか。全員が少しずつ丸くなっていたね。互いに協調性を学んだような感じ。

 キャラと言えば新キャラが出たんですよ。真希波・マリ・イラストリア。眼鏡、ツインテール、ニーハイという、大塚英志や東浩紀あたりが観たら喜んで議論始めそうなキャラクターだなと。破はマリが仮設5号機を操って戦うシーンから始まるんだけど、その後はストーリー(というかシンジさん)に少し絡むくらいで大事なことは次回に持ち越し。凍結されていた弐号機を解き放ったり、戦闘に特化した裏モード“ビーストモード”を起動したりと謎は多い。因みにビーストモードは赤城女史も知らなかったみたい。

 加持さんの死亡フラグの立ち方が半端ない。Qでサヨウナラするかも。今回の加持さんを説明するのにUCCとアッーーー!は外せない。

 旧版の何か訳分からんエヴァが好きだった人は違和感あると思うけど、00年代的な普通に面白いロボットアニメを観たい人なら、劇場まで足を運んでもそんな外すことはないと思う。

 今まさに売れている要素を詰め合わせたらこんなんなりましたみたいな物は感じたが、まさか記号の集積対としてのヱヴァを創って、完結編で「こんなのばかり観てちゃ駄目だ」とか説教垂れ出さないよな。頼むからやめてくれよ。今回はエンターテインメントするって事前に言ってたし、このままの路線で単純に楽しめる作品を目指してくれ。

 そんな心配もしつつ何だかんだで楽しんだけどね。

 破では群衆のシーンが多かった。シンジやネルフに直接関係ない人たちの姿。ちょいちょい挟むのは過去の批判を踏まえて庵野なりに考えてるのかな。

 ストーリーはTV版の8〜19話を再構成となってるが大半はオリジナル。TVなら1クール使う内容を1時間48分の中に収めてるため少し飛び飛びになったような部分も。エヴァと使徒の戦闘はCG技術の発達もありスピードと迫力が旧版より増している。空から降ってくる使徒サハクィエルを受け止めるためエヴァ3体が市街地を全力で走るシーンは時間の流れと技術の進歩を感じ10年て長いなと思った。

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コメント

  1. 黒色大聖堂管理人 | URL | -

    思想の巨人にもの申す

    全体的に感じたのはキャラクターが大人になってる。テレビ版からだいぶ時間が経過してリアルタイムで観ていた世代が年を取ったのに合わせたのか何なのか。全員が少しずつ丸くなっていたね。互いに協調性を学んだような感じ。

    >そうですか。「世代が年を取ったのに合わせたのか何なのか」
    どうですかねぇ。そう思う内は、負けだと思ってますよ。作り手の掌の上を出ていない。ブログで、書きましたが、そうなら成長してないのいは、観客だよと。個人的には、制作サイドは、前を向いて、もう歩きだしている。逆に、過去どうこう言ってる内は、ダメかなと。そう思いますねぇ。
     
     
    破では群衆のシーンが多かった。シンジやネルフに直接関係ない人たちの姿。ちょいちょい挟むのは過去の批判を踏まえて庵野なりに考えてるのかな。
    >この段階で、フラグだと理解しました。上記の。

    アッーーー!は外せない。
    >掘られる?(腐)

  2. | URL | Xysd5fB2

    Re:黒色大聖堂管理人さん

     (^^ゞいや〜。どうしても過去作と比べながら見ちゃいました。あんまり影響を受けてないつもりで世代ズッポシど真ん中なのがここで出て来たのかも。

     庵野が自分たちのために用意してくれた物語なんだ思想(笑)

     ただ。どうしても最近の“過去を切り捨てなければ未来は得られないんだ思想”が自分は受け付けないんですよね。東浩紀やセカイ系を全否定し、日本は思考停止してると言って登場した宇野常寛なんか、部分部分を抜き出せば(´・∀・`)ヘーと思えることも言ってるけど、全体としては凄くつまらないなと思うんです。

     だって東浩紀は駄目だ、セカイ系は時代遅れ、お前らそんな所に止まっていたら成長しないぞ。打ち壊して進めしか言ってないの。

     いつまでも同じ場所に止まってウダウダやってるだけでは駄目だけど、そんな何もかも否定して更地に戻さないと未来は築けないのかって。宇野の「キャラクターは物語から自由になれない」という考えは(´・∀・`)ヘーと思える部分だったのに、結局あんた過去の物語から自分を自由にしたいだけじゃないのって。自分の意にそぐわないのは「ぬるい自己反省パフォーマンス」で切り捨て、全部壊せ、破壊しろ、あの時代を否定しない人間は思考停止してる。

    戦後の日本で1945年以前を必死に否定していた人たちと宇野の何が違うのかなと。日本が痛かった時代を否定することで輝かしい未来が得られると思ってるのか。

    過去を懐かしむ気持ちと未来に向かうことは本当に両立し得ないのか?

    ( ´Д`)あれ? 話がおかしくなってきてる?

    > 破では群衆のシーンが多かった。シンジやネルフに直接関係ない人たちの姿。ちょいちょい挟むのは過去の批判を踏まえて庵野なりに考えてるのかな。
    > >この段階で、フラグだと理解しました。上記の。
     一部のファンからはマヤたんの通勤姿(;´Д`)ハァハァの声が(笑)

    > アッーーー!は外せない。
    > >掘られる?(腐)
     掘ってます(土的な意味で)

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食べやすいエヴァ

少し前になるが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』観てきた。 なにこのわかりやすさ。そして良くできてるなあ、と思った。迷走し、自壊することまでを含めて芸の内、だった庵野エヴァの匂いはもうまったくなく、新しい「商品」として生まれ変わったエヴァンゲリオン(...