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このタイトルを見て下さい。貧乏人を馬鹿にしてるのかと言いたくなりますね。しかし本書に出てくる成金たちのエピソードはどれも嫉妬や羨望を通り越し、滑稽ですらあります。ここまで見事なカネの使い方をされたら溜め息しか出ません。
成金とは急に金持ちに成った人間を指して使う、やや侮蔑的な言葉ですが、この本は彼ら成金たちの豪快な金遣いと没落して行く姿を追いかけ、世の栄枯盛衰を描いています。各人のエピソード後半は最盛期が嘘のような困窮に突き落とされます。それはもう池田屋後の新撰組レベル。 新撰組が持つ滅びの美学に多くの日本人が惹かれるように、本書に出てくる成金それぞれ落ちる最中でも不思議と人の目を引き付けて放しません。 これに比べたら現代の金持ちなんて、みみっちいし格好悪い。
出版社 / 著者からの内容紹介 近代日本の青年期、彗星のように現れ、泡のように消えていった成金たちの群像。 戊辰戦争から第一次大戦の好景気まで、軍需品で富を築いた戦争成金や、株の投機に成功した相場師、生糸やタバコでぼろ儲けした事業家は、豪邸を構え、愛人を囲い、芸妓を総揚げにして権勢を誇示した。常識破りの享楽と浪費の末、急転直下、破産して哀れな末路をたどった富豪たちの人生を、豊富な資料と図版で描く人物列伝。 |
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